個人的に、結婚式が、 ”夫婦の本当のはじまり” だと思っています。
これは、自分がご担当させていただいたお客様にも必ずお伝えしていることです。
だから、僕はプロデューサーとして(プロデューサーがそもそもなんなのかという話は別として)、式をゴールとしてご一緒しないし、その後もご縁は大切にさせていただきたいと思っています。(あくまで僕なりの考えですが!)
前提として、結婚式は、夫婦として ”初めて意思表示をする場” であると思っています。
全く別の人生を歩んできた二人が、死ぬまでの数十年を一緒に過ごすなんて決断、
奇跡中の奇跡だし、人が人生でくだす最も大きな決断の一つなのではないかと思うのです。
真剣に付き合って、真剣に考えて、未来を見据えて、結婚するけれど、でも意外と皆その重みに気づかないし、そんな重いものだと思って結婚する人は、わりと数少ないんじゃないかなあと。
案外、結婚するときは、さらっと決断する。
(実際、僕も結婚していますが、振り返ると、思ってるより大きな決断をしたなあと、後から思います。)
だからこそ、僕はそんな二人の意思を大切にしたいし、気づいてほしいし、最大限にスポットを当てて、伝えてほしいと思っています。
伝えることで、二人が最も自覚できると思うから。
隣にいる「この人」を大事にしたいと思えるから。
結婚式の価値は、そんな二人の意思を、人生で出会った数百、数千、数万人の人の中でもトップ50とか100くらいの人だけにまっすぐ伝えること。
初めて、夫婦そろって親しい人に、自分たちの意思を伝えることなのだと思います。
そうして伝えるから、伝えるために考えるし、喧嘩して、向き合って、より愛おしくなるから、結婚式は、夫婦の本当のはじまりだと思うのです。
伝えることがゴールなのではなく、伝えることがスタート。そこから始まるのだと思います。
あくまで個人的な考えだけど、これが数年、完全オーダーメイドのオリジナルウェディングに携わってきた僕が思う、結婚式の哲学。
ここまで大きく、重く、深いことを扱うから、適当な気持ちでは向き合えないし、式が終わって「ありがとうございましたー」なんて言えない。
一個人として向き合い、人として向き合うから、二人が新しいスタートをきったのなら、そのご縁は大切に続けたいのです。
たくさんの夫婦がいるから、一概には言えないし、わがままに聞こえるかもしれないけれど、僕が思うプロデューサーの在り方です。
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